シンガポール(MAS)仮想通貨取引所に対する規制緩和策を検討、DECOINも申請へ

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こんにちは、シュンです。

DECOIN、RMO承認をうけるための申請へ

シンガポールでは、通貨当局、中央銀行であるMAS(シンガポール金融管理局)が先月、小規模な仮想通貨交換業に正式なライセンスを付与することを含む制度改革についてコンサルテーション・ペーパー(アドバイスを募る諮問書)を発表しました。

シンガポール金融管理局(MAS)は、新たな市場開拓を進める仮想通貨取引所には、既にある金融機関向けの規制を適用しないことを提案しました。

規制は三段階に分けられ、市場の小さい仮想通貨取引所には最も規制が緩い三段階目が適用されます。

シンガポールでは、金融商品を扱う取引所に適用される規制の枠組みは、Approved Exchanges(AE)とRecognised Market Operators(RMO)が存在します。

AEは、市場システム全体に大きく影響を与える取引所で、厳しいコンプライアンス義務が課せられます。

AE以外の取引所には、RMOが適用されます。

今回はRMOを更に三段階に分けて規制の枠組みに幅を設け、市場の影響力が小さいスタートアップ企業(新たなビジネスモデルを開発する起業で、市場を開拓する段階にあるもの)には比較的緩い規制が適用されます。

規制に緩急を付けることで、スタートアップなどの小さな企業の市場の参加を促し、新たな市場が形成されやすい環境が整えられます。

RMOの新たな三段階に分けられた枠組みでは、第一段階は機関投資家向けの取引所、第二段階は商品先物やデリバティブ取引を扱う取引所、第三段階は新たな市場を形成しようとしている仮想通貨取引所やブロックチェーンを使った分散型取引所(DEX)に、それぞれ規制レベルが異なる金融ルールが適用されます。

デリバティブ取引とは

デリバティブとは、株式や債券、金利、外国為替、etc.といった金融商品(これを「原資産」といいます)から派生( もとになるものから分かれてできること)したもので、日本語では一般に「金融派生商品」と訳されています。

デリバテイブ取引とは、このデリバティブを対象とした取引のことです。

このデリバティブ取引は、原資産となる金融商品のリスクを低下させたり、逆にリスクを増幅させて高い収益性を追求するために考案されました。

MASは今回の提案について以下のように語っています。

「RMOは2002年に作られた規制の枠組みで、市場の変化に合わせて見直す時期にある。

新たなビジネスモデルをベースとした仮想通貨市場が出現しており、市場の変化に合わせて規制に対する需要も変化するだろう」

MASは、ブロックチェーンを使った取引所などが増えていることで他と比べてあわせて考えてみて、既にある規制を適用することは難しいと判断したようです。

今回のMASの提案は、各金融機関によってレビューされ意見を募ることになっています。

これが何を意味するかというと、大資本にかなわないDECOINのような小規模の参入者でも、シンガポール金融管理局の監督の元、ブロックチェーンや仮想通貨を活用した事業展開を挑めるということです。

特に、大規模な運営業者を前提とするRMO要件を満たせないが試験的運営を終え商業的にも成立している新規参入者が恩恵をうけるようです。

ちなみにシンガポールのRMO制度は、これまで株式取引所やデリバティブ取引プラットフォームを運営する業者に適用されてきましたが、これを仮想通貨取引業にも拡大するという面白い動きです。

利益還元型の仮想通貨取引所の開発を進めるDECOINの担当者はこれについて、「現地の法律事務所の助言に基づき、申請準備を進めている」とのべています。

もしうまくRMO承認されれば「シンガポールから世界中に仮想通貨取引サービスを提供していく」と語りました。

シンガポールはこれまでもブロックチェーンに対して寛容な姿勢をみせています。

今回のシンガポール金融管理局の動きは、小規模だが面白い技術やビジョンを持つ新規参入者にもチャンスを与える賢明な動きと言えるでしょう。

DECOIN(ディーコイン)とは

現在DECOIN(ディーコイン)が開発中なのが「DECOINトレーディング・アンド・エクスチェンジ・プラットフォーム」(通称D-TEP)とされる仮想通貨取引プラットフォームです。

そして同取引所が発行するネイティブコインがDTEPとなります。

BTC(ビットコイン), ETH(イーサリアム), XRP( リップル), BCH(ビットコインキャッシュ), LTC(ライトコイン), DASH(ダッシュ), NEO(ネオ), ADA(エイダコイン), XLM(ステラ)間の取引が可能となるが、いずれは対法定通貨取引も導入される予定があるといいます。

DECOINが展開する独自のブロックチェーンはPOS(プルーフ・オブ・ステイク、保有量証明)を採用します。

DTEPコインの所有量にあわせた配当が支払われる仕組みです。

DECOINでは、取引所の手数料収益の10~20%を流通している自社コインの買い戻しではなく、配当として還元します。

他の取引所で行われているコインの買い戻しが、直接価格上昇に直結するとは限らないため、配当のほうがありがたいと考えるユーザーもいるはずです。

さらに、配当以外にもステーキング(保有)されているDTEPに対する利益や、取引手数料の割引といった形での還元等を通し、できるだけ多くの手数料収益をDTEP保有者にバックしていくようです。

ちなみに、まずは1DTEPが0.9ドルと設定されています。

バイナンスが発行したバイナンスコイン(BNB:独自トークン、仮想通貨)は発行時から比べて200倍上がるなど、取引所が発行するコインは軒並み上昇しやすい傾向が見られます。

2018年1月~5月の間、取引所トークンは平均6倍上がったという分析もあるようです。

DECOINについてはいくつかの進展があるので紹介しましょう。

いずれも「コインマーケットキャップで上位50番に入る」ための布石だといいます(担当者談)。

Coinmarketcap.com(コインマーケットキャップ)とは

世界中で発行されている1,000種類以上の仮想通貨やトークンの時価総額ランキングや現在の取引価格、取引量、過去の価格推移などを一覧できるとても便利なサイトです。スマートフォン用のアプリもあります。

世界全体でどの仮想通貨の時価総額が大きいのか、どの仮想通貨やトークンが新たに注目を浴びているのかなど、仮想通貨全体の市場動向を把握するうえでも有効です。

また、将来性のある仮想通貨を探す際の通貨リストとしても活用できます。

仮想通貨の取引量を取引所別のランキングとして見ることなども可能です。

DECOIN(ディーコイン)の近況

●DECOIN(ディーコイン)の仮想通貨取引プラットフォームにおける取扱い銘柄はもともとBTC, ETH, XRP, BCH, LTC, DASH, NEO, ADA, XLM間の取引だけだったが、リップル(XRP)も導入される予定

●ブロックチェーン上の取引を記録するサイト「explorer.decoin.io」がローンチ(スタート)しました。

トークンの配布が終了次第、稼働するといいます。

これによると総供給量である7000万コイン分が生成済み。

●シンガポールで会社設立後、RMO承認をうけるための申請へ

●シンガポールで投資家向けミートアップ開催

DECOINのその他の特徴

・様々な投資商品を提供:産業セクター別に構築されたCFD(差金決済取引)や仮想通貨インデックス(D-TEPクリプト指数)等も導入。価格の上昇だけではなく下落もトレードチャンスに。

・ソーシャルトレーディング:やり手トレーダーの取引履歴等をフォロー可。トレーダーは情報提供することで仮想通貨を獲得。

・安全性:多重のセキュリティを配置。資金の97%をコールドウォレットに保管。

・取引速度:D-TEPは最大で100万取引/秒を処理。

・カスタマーサポート:年中無休、24時間営業運営へ。

・コイン発行制限:DTEPの発行量は1.4億コインが上限。うち半分を売り出し。

DECOINはシンガポールを拠点に新たな取引所をうちたてようとしています。

そしてシンガポールは、このような小規模取引所にもチャンスを与えることになるのでしょうか。

シンガポール金融管理局の最終決定に注目です。